「老後のお金を心配する都市ライフ【VS】意外と生活に困らない地方ライフ」沖縄暮らしで学んだお金の話 |BEST TiMES(ベストタイムズ)

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「老後のお金を心配する都市ライフ【VS】意外と生活に困らない地方ライフ」沖縄暮らしで学んだお金の話

人生に必要なスキルは「価値判断」と「バランス力」

沖縄の固めてない豆腐の「ゆし豆腐」入りの沖縄そば。ソーキ入り。450円!

 

■お金に左右されない生活の充足感

 沖縄に限らず地方には貧困問題(世界レベルではなくあくまで日本の中での)があります。しかしそれは数字上の話が実情の全てを表すとは言えず、収入が多くてもローンや出費が多ければ貧乏になり、年収が低くても生活に困らず充足感がある生活をする者も大勢います。

 移住したばかりの頃、友人と二人でおばあが一人で営む小さいスナック(なぜかおでんが売られ、カラオケがある)に入り、さんざん食って歌ってお会計が二人で4000円でした。適当に勘定してるおばあ。

「こんなに飲んで歌わせてもらって安すぎるよ。5000円払うから」と私が5千円札を渡すと、「じゃあお釣りね」と2000円くれた!

「安くなっちゃったよ!」

 今でも覚えてる思い出です。

 沖縄暮らしの充足感についてはいつか詳細に書きたいですが、将来や子供の養育費やストレスのない暮らしを考えた時、都会がいいか地方がいいか、地方ならどこか、という永住を見据えた場所の選択は大事でしょう。その場所でかかるお金と稼げるお金と、充足感のバランス。今いるここ(街と会社)はこの先も自分に合っているのか? を考えることは無駄ではないと思います。

 

車通りのない道沿いで猫がよく寝ている(沖縄の猫は決して走らない!)

 

文:松野大介

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松野 大介

まつの だいすけ

1964年神奈川県出身。85年に『ライオンのいただきます』でタレントデビュー。その後『夕やけニャンニャン』『ABブラザーズのオールナイトニッポン』等出演多数。95年に文學界新人賞候補になり、同年小説デビュー。著書に『芸人失格』(幻冬舎)『バスルーム』(KKベストセラーズ)『三谷幸喜 創作を語る』(共著/講談社)等多数。沖縄在住。作家、ラジオパーソナリティー、文章講座講師を務める。

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